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[キャリアクエスト]ゼロから飛び込んだゲーム開発。コーエーテクモの若手プランナーに聞く,モノづくりの魅力とは【PR】
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印刷2025/08/12 17:02

インタビュー

[キャリアクエスト]ゼロから飛び込んだゲーム開発。コーエーテクモの若手プランナーに聞く,モノづくりの魅力とは【PR】

 4GamerとGame*Sparkは2025年8月21日,ゲーム業界への新卒就職を目指している就活生を対象としたイベント「キャリアクエスト」の第3回を,東京ビッグサイトで開催する。

 このイベントは,ゲーム業界への高い熱意を持つ学生と,新卒採用に意欲を持つゲーム関連企業のマッチングを図ろうというものだ。その開催に合わせて,実際に現場で働いている若手社員に,自身の就職活動について話を聞いてみた。

 今回お届けするのは,「WILD HEARTS」「無双アビス」などのタイトルに携わってきたコーエーテクモゲームスの若手プランナー前田華子さんのインタビューだ。ご自身が学生自体に何を考え,就活時に何を心がけていたか聞いているので,ゲーム業界を目指す学生の皆さんは,ぜひ参考にしてほしい。

 なお,本稿は4GamerとGame*Sparkの共同による合同企画となっている。この「就活編」に続く後編「社会人編」Game*Sparkに掲載されるので,合わせてご一読いただきたい。

画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / [キャリアクエスト]ゼロから飛び込んだゲーム開発。コーエーテクモの若手プランナーに聞く,モノづくりの魅力とは【PR】

ゲーム業界就活イベント「キャリアクエスト」公式サイト



ゼロから飛び込んだゲーム業界


4Gamer:
 まずは自己紹介からお願いします。

前田華子さん(以下,前田さん):
 2022年に新卒で入社した前田と申します。入社4年目,職種はプランナーで,ω-Forceブランド1部に所属しています。以来「WILD HEARTS」「ONE PIECE 海賊無双 4」のDLC,「無双アビス」といったタイトルに関わりまして,現在は未発表タイトルの開発に携わっています。

「WILD HEARTS」
画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / [キャリアクエスト]ゼロから飛び込んだゲーム開発。コーエーテクモの若手プランナーに聞く,モノづくりの魅力とは【PR】

4Gamer:
 学生時代は,どんな勉強をしていましたか。

前田さん:
 大学では文学部の哲学研究室で,哲学を学んでいました。哲学といっても幅広いですが,私が学んだのは現代寄りの分析哲学が中心で,今の仕事に関わりはあまりないですね。

4Gamer:
 哲学ですか。それは確かに,ゲーム開発とは少し距離がありますね。

前田さん:
 はい。ただ直接的でこそないですが,哲学を通して学んだ物事の捉え方や,どういう定義で物事を扱うのか,一つの物事をじっくり掘り下げていく姿勢などは,今の仕事に通じるところがあると思っています。

4Gamer:
 なるほど。では,なぜゲーム業界を志したのでしょう。ゲームがお好きだったんですか?

前田さん:
 はい,ゲームはずっと好きでした。両親もそこそこゲームをする人で,私が3歳の頃には「台風の夜には家族でスーパーファミコンをする」みたいな決まりがあったくらいです。九州出身なので,天気が激しい日のイベントのような感じで。停電して,すぐゲームが落ちちゃうんですけどね(笑)。そんな風に,家族の中心にゲームがあるような環境でした。

4Gamer:
 最初に遊んだゲームは覚えていますか。

前田さん:
 一番最初は「ドラゴンクエストVI 幻の大地」でしたね。あとは「ミッキーとミニー マジカルアドベンチャー2」をよく遊んでいました。大抵寝落ちしちゃってましたけど(笑)。

4Gamer:
 ドラクエを家族で遊んでいたんですか?

前田さん:
 そうなんです。姉がプレイしているのを横でぼーっと見てました。大人になって自分でプレイしたときには,「なんて面白いんだ!」って思いましたね。

4Gamer:
 では就職活動では,最初からゲーム業界志望だったのでしょうか。

前田さん:
 就活を始めたときは,ゲーム業界はまったく考えていませんでした。本が好きだったので「出版業界を受けてみようかな?」なんて漠然と考えていたんですが,そのときにゲーム業界の説明会にたまたま参加する機会があって。そこで「専門学校を出ていなくてもゲームを仕事にできるんだ!」と気付いて,そこから視野に入ってきた感じです。

4Gamer:
 大学時代は,ゲームはプレイしていなかった?

前田さん:
 いえ,ゲームも遊んでいました。その頃は先の「ドラゴンクエストVI」をはじめ,ちょっと古めのコマンド系RPGを中心にプレイしていて,コロナ禍になってからは「モンスターハンター」や弊社の「仁王2」といったアクションゲームにも手を伸ばしていきました。もう,アクションゲーム面白い! って感じで,そこから積極的にいろいろなタイトルに触れた感じです。

「仁王2」
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4Gamer:
 ああ,コロナの時期だったんですね。では出版業界とゲーム業界の二択だったんですか。

前田さん:
 そうですね。ただ最終的にはゲーム業界の比率が高めになっていきました。受けるほどにゲーム業界に魅力を感じるようになったというか,どの会社も若くて活気があるように感じたんです。若手でもいろいろな仕事が任されて活躍できるところとか,勢いのある業界なところにも惹かれましたし,安心感や安定感も感じました。

4Gamer:
 では,数あるゲーム会社の中から,コーエーテクモゲームスを選んだのには,何か決め手があったのでしょうか。

前田さん:
 開発職で採用されたのが大きかったです。あとはゲーム業界の中では老舗というか,しっかりとした基盤があって,地に足のついた,安定感のある会社と感じたのもありました。あと,勤務地がみなとみらいなところに惹かれた面もあります。憧れというか……東京はちょっと怖いけど,みなとみらいならオシャレで住みやすそうだなって(笑)。

4Gamer:
 なるほど(笑)。選考の過程で,何か印象に残っていることはありますか。

前田さん:
 コーエーテクモのものは,とくにスピード感のある選考だったのを覚えています。他社では何週間も連絡を待たされることが多い中で,コーエーテクモはすぐに結果を知らせてくれましたし,併願していることにも理解を示してくれて,親身になってくれる会社だという印象でした。

4Gamer:
 ということは,内定が出たのもコーエーテクモが最初だったんでしょうか。

前田さん:
 いえ,確か2社目だったと思います。そこで迷っていたときに,内定者を招待した座談会が催されて,そこで先輩方から話を聞くことができたんです。もちろん仕事の話が中心でしたが,皆さん楽しそうでした。そのときの印象が,決め手になった部分もあります。

4Gamer:
 ちなみに就活中は,やはりコーエーテクモのタイトルを意識してプレイしたりしましたか。

前田さん:
 それが当時しっかりプレイしていたのは「仁王」と「仁王2」ぐらいで,あとは「無双」シリーズを友達の家で触ったことがある程度でした。なので,正直不安はありました。

4Gamer:
 面接で聞かれたりしませんでしたか?

前田さん:
 それが……面接のことはあまり覚えてないんです。最終面接では,名誉会長(襟川恵子氏)に直接面接していただいて,それは驚きましたけど。あのときは,最後に「学生のときの思い出をワンセンテンスで話してください」って言われて。そんなこと聞かれると思っていなかったので,「木登りしてました」みたいなことを言っちゃったんですよね。

4Gamer:
 ……してたんですか? 木登り。

前田さん:
 小学生の頃ですけどね。思い出に残るエピソードがあまり浮かばなかったので,ちょっと無理やりひねり出した感じでした(笑)。

4Gamer:
 なるほど(笑)。プランナーでの採用だったそうですが,これは希望どおりだったのでしょうか。

前田さん:
 はい。私はプログラムやデザインの経験がなく,得意と言えるのはコミュニケーション能力ぐらいでしたので,やるのであればプランナーが一番合ってると思ったんです。それに自分が考えたアイデアを,チームで形にしていくプロセスはとても魅力的で,やりがいのある仕事だと思います。

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チームで作り上げていく,ゲーム開発の面白さ


4Gamer:
 では,実際に働き始めたあとはいかがでしょうか。入社前に想像していたとおりでしたか?

前田さん:
 入社前は,ゲーム業界って毎日泊まり込みとかして開発しているんだろうなって勝手に思い込んでいたので,実際に働いてみたら意外にしっかりスケジュールがコントロールされていて,「寝袋とかいらないんだ……」ってなりました。実は,ちょっとそこに憧れていたところもあったので(苦笑)。

4Gamer:
 そういうのは,今は難しいでしょうね(笑)。

前田さん:
 そうですね。でも,そこまで極端ではないですが,タイトルのリリース前なんかは当然忙しい時期もあります。ただそれがずっと続くようなことはなくて,働き方はバランスが取れていると思います。踏ん張りどころでは頑張って,自分のペースで働けるのはありがたいですね。

4Gamer:
 残業は可能なんですか?

前田さん:
 可能ですが,それもしっかり管理されているので,自由に残業できるわけではありません。「今月はまだ大丈夫」とか「この先忙しくなるから今は控えよう」といった具合に,自分で計算して調整する必要があります。

4Gamer:
 社内の雰囲気はどうでしょう。想像したとおりでしたか。

前田さん:
 入社前はもっと自由というか,ラフな人が多いんだろうなって思っていましたが,実際は皆さんとても真剣というか,真摯に仕事と向き合っていて,その結果として賑やかなのだと気付きました。なんとなく,クリエイターってもっと個人主義な印象があったんですが,いい意味で裏切られたというか。そういう意味では少しギャップを感じましたね。

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4Gamer:
 今後どんなことに挑戦したいですか。例えば,こんなゲームを作ってみたいとか。

前田さん:
 入社した頃は,ちょうどアクションゲームに目覚めたタイミングでしたので,やっぱりアクションが作りたいと思っていました。なので初年度にハンティングアクションである「WILD HEARTS」のプロジェクトに配属されたのは,すごく幸運だったと思っています。とはいえ新卒1年目にできることは限られていましたから,もう一度チャンスがあるなら,もっといろいろなことに挑戦してみたいです。

4Gamer:
 そういった挑戦が可能な環境なんでしょうか。

前田さん:
 今,所属しているω-Forceって,やっぱり「無双」シリーズのイメージが強いと思うんですが,実は新しいIPを生み出すことにも積極的なんです。一方で,コラボタイトルなども手がけているので,ノウハウを蓄積するチャンスもある。だから,いい環境だと思いますよ。

4Gamer:
 前田さんにとって,ゲーム開発を仕事にする面白さって,どこにあるとお考えですか。

前田さん:
 ゲームって「体験」を作るものじゃないですか。ストーリーや音楽に大きく振ったタイトルもあれば,システムだけで楽しませるものもありますが,多くはそうした要素の組み合わせでできている。私は映画や本も好きですが,ゲームの強みはその組み合わせによって生まれてくる,体験の強さにある。だから良くも悪くも,自分一人では何もできない,チームで作り上げていくところに面白さがあると思っています。

4Gamer:
 分かりました。最後に,今まさにゲーム業界を志望して就活している人,あるいは当時の自分に向けて,何かアドバイスやメッセージをいただけますか。

前田さん:
 当時の自分になら,「無理に自分を大きく見せなくていいよ」と伝えたいですね。就職活動では「今まで何をしてきたか」を聞かれることが多いじゃないですか。でも実際は,ここがキャリアのスタート地点ですので,「何をしてきたか」よりも「これから何をしたいか」が重要なんです。なので,今までを膨らませるよりも,これからのことを考えるほうが,前向きな選択ができると思います。
 私の場合,まったく経験のない世界に飛び込む形でしたので不安もありましたが,まずは一歩,踏み出したことが今につながっているのだと思います。今,まさにゲーム業界を志している皆さんも,前を向いて一歩,踏み出してみてください。

4Gamer:
 ありがとうございました。

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ゲーム業界就活イベント「キャリアクエスト」公式サイト

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