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ギルドの受付係になる新感覚シム「ガルバテイン:冒険者ギルド事務所」を紹介。冒険者のクエスト成否を見極めよう[BIC2025]
本作は,BLANBEEが開発中のPC向けシミュレーションゲームだ。端的に言えば,「ファンタジー世界で『Papers, Please』のように書類審査をするゲーム」だが,世界観が大きく異なるため,新鮮な印象を受けた。
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プレイヤーは冒険者ギルド事務所の受付係として,冒険者との会話や提出された戦利品から,その冒険者がクエストに成功したかどうかを見極めていく。
まずは,クエストの内容を読んだり,冒険者と会話したりして,クエストの討伐対象の情報を収集する。
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情報が揃ったら,ギルド百科事典を使って討伐対象を特定し,その戦利品情報と冒険者が提出した戦利品が一致しているかどうかを調べる。
そして,問題がなければクエスト承認,問題があればクエスト拒否を選択する。
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デモ版では,次々とやってくる9人の冒険者に対応したが,冒険者はそれぞれ個性的で,会話自体が楽しかった。魔法が使えないエルフのように,王道ファンタジーから少しずらしたキャラクター設定にこだわったという。
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ローカライズが不完全な箇所も見られたが,現在はAI翻訳を仮置きしており,正式リリースまでにプロによる翻訳に差し替えるとのこと。
会場では,BLANBEEのプロジェクトマネージャーを務めるJung Sangha氏にインタビューする機会を得たので,その模様もお伝えしよう。
4Gamer:
デモ版をプレイして,斬新な印象を受けました。このゲームのコンセプトはどのように生まれたのですか。
Jung氏:
前作「FAKE HEART」の開発が終わって,次は何を作ろうかと話していたときに「ギルド事務所」という言葉が出てきました。
そして,社内でゲームジャムを開催して,徹夜しながらいくつもプロトタイプを作りました。その結果,「Papers, Please」のような書類審査の要素が面白いと感じて,現在の形になっています。
4Gamer:
ゲームの内容を簡単に説明してください。
Jung氏:
ギルド事務所の受付係になって,冒険者たちがクエストを達成したか検証するゲームです。冒険者たちの事情やストーリー,ファンタジー世界のイベントを楽しむことができます。一般的なファンタジーゲームのように剣や魔法を使うのではなく,紙とペンを使うのが特徴です。
4Gamer:
料理パートにもかなり力が入っている印象を受けましたが,受付係パートとのバランスはどうなっていますか。
Jung氏:
ゲームとしては受付係パートがメインで,料理パートは冒険者たちの物語を聞くナラティブ要素が強くなっています。料理を作りながらキャラクターと対話する形式は「コーヒートーク」や「VA-11 Hall-A」を参考にしました。
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4Gamer:
イベントに出展してみて,プレイヤーの反応はどうですか。
Jung氏:
アクション要素が少なく,一般的なゲームとは異なるので,プレイヤーに受け入れてもらえるか不安でしたが,予想以上に多くの方が楽しんでくださって驚いています。これまでにG-STAR,Burning Beaver,PlayX4,ChinaJoyなどに出展してきましたが,どこでも好評でした。
4Gamer:
日本市場についてはどう考えていますか。
Jung氏:
絶対にリリースしたいと思っています。Steamのウィッシュリストを見ると,日本のファンが韓国の2倍以上いるんです。
日本は韓国よりもファンタジーゲームの歴史が長く,「ドラゴンクエスト」や「ゼルダの伝説」のような作品があるので,皆さんの心にある昔のファンタジーの記憶を呼び起こせるゲームになると思います。
4Gamer:
今後の開発予定について教えてください。
Jung氏:
受付係パートでは,偽の冒険者を見破るシステムなど,さまざまなメカニズムを追加予定です。料理パートはユーザーエクスペリエンスを大幅に改善中で,より理解しやすいものにしていきます。
4Gamer:
最後に,ファンへのメッセージをお願いします。
Jung氏:
私たちの開発モットーは「眠ったあとも思い出される,記憶に残るゲーム」を作ることです。前作「FAKE HEART」はビジュアルノベルで,今作はシミュレーションなので,ジャンルは変わりますが,それでも没入できる物語を準備しています。楽しんでプレイしていただければ嬉しいです。
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